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島根県益田市の法律事務所。田上法律事務所です。

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選挙直前の怪文書。

 選挙直前の怪文書。  

 相談の概要

 もうすぐ選挙があるということで,今回は是非投票したいと思っている意中の候補がいました。
 ところが,先日,知り合いからその候補を攻撃する内容の文書のコピーをもらいました。私はその候補を今まで応援していたのですが,その文書の内容を読むと,本当にその人を応援しても良いのか,正直迷っています。
 投票にあたり,この文書の内容をどのように判断すればよいでしょうか。ちなみに,私の夫は,そんな怪文書は放っておけと言っています。         

 ご回答

 私も放っておいてよいと思います。

 選挙だけの話ではないのですが,弁護士の感覚からして,日付がよく分からず,誰が書いたのかも分からず,文書を作成した人の署名も印鑑もない文書は,基本的に信用するに値しません。裁判の場でも,体裁の整っていない文書を不用意に証拠提出すれば,相手方の弁護士から白い目で見られて見られて終わりです。
 そもそも主張には,一定の責任が伴います。他人を攻撃することが全面的に違法であるとか,あるい悪いという考え方は持っていませんが,他人を攻撃する以上は,その攻撃が正当であるといえるだけの内容と,誰がその主張について責任を負うかについての表示が必要だと思います。独裁政権下であればいざ知らず,日本国では多少の政治的主張をしたところで命を失うようなことはあまり考えられません。
 選挙という民主主義において重要な行事に関することなのですから,そのような怪文書をばらまくのではなく,どの候補も正々堂々と自らの政策で競って欲しいものです。
 なお,投票者としては,単に候補の主張だけではなく,その政策に客観的実現可能性がどの程度あるか目を配りたいものです。     
弁護士 田上尚志(平成27年03月10日) 

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